この講座で学ぶ内容は以下の通りです
姓名判断を構成している五格について、それぞれの格の意味と五格の出し方について学んでまいります。
この出し方を間違えると占いの答えが変わってきてしまうわけですが、特に大事なことは「その文字が宿している魂」を読み解いていくということです。簡略化された字(現在の書き方)で画数を数えるのでは、その字の持つ本来の魂が失われてしまうというわけです。
特に漢字は数千年の時をかけて、甲骨文字から金文、篆書、隷書など、その形を変えていきました。その字書の集大成とされるのが清の時代に康熙帝によって編纂を命じられた「康熙字典」です。漢字の持つ魔法の力、漢字が宿す魂を読み解くには一点一画を大切にする必要があり、その起源を「康煕字典」を元にして考えていくことになります。
姓名判断の勉強において一番大切なことは数理の理解であり、勉強していく上でも最もボリュームがある部分になります。
姓名判断では1から81までの数の意味を学んでいくのですが、実際にはこれらはただ覚えようとするには量も多く、難しいところがあります。これらを理解していくには、まずは一の位の数の意味を押さえることが重要です。例えば、12と22にはその意味において共通性があり、29と39にも共通性があるということです。そしてこれを理解することができれば、それ以上の数の理解は比較的容易になってきます。
そして裏数と言われる観点を用いて、それぞれの数の意味を解説していきます。 例えば16という数は一の位が6なので、6の意味が出てくるということと別に、1+6で7の意味合いも含まれてくるのです。
こういった理解の仕方を心がけていくことで数の意味はイメージしやすくなり、応用的な判断もできるようになっていきます。市販で売られている本に書かれた数の意味をただ覚えようとしても大変ですし、たとえ覚えたとしても実際の鑑定では話が広がらないということが多いのです。
五格(実際には天格を除いた四格)の吉凶を見たら、次にそれらの組み合わせがどうかということを見ていきます。例えば、吉数だけで構成された姓名であっても、吉数の良さを出しやすい組み合わせと、そうでない組み合わせがあるのです。このようなことを五行という観点から見ていきます。
東洋占術の基本思想として「五行説」と「陰陽論」というものが存在するのですが、これらは姓名判断にも関わっており、特に五行説が重要です。五行の間には相生・相剋・比和という関係があり、相生は相手を助けたり相手に助けられたりするような関係、相剋は相手を傷つけたり相手に傷つけられたりするような関係、比和は友達のような関係にたとえられます。五格、特に人格が他の格とどのような関係になっているかということは、出世運や基礎運などにも影響してくるとても重要な要素の一つです。
姓名判断は数理による吉凶判断と五行の組み合わせによる吉凶判断が基本となりますが、実は他の要素が運勢に大きな影響を及ぼすということがあります。陰陽、複合殺、音という3つの観点から姓名判断の理解を深めます。特に陰陽や複合殺は運勢の急変をもたらすものになることがあり、注意が必要です。
陰陽は、五格を出す前の、各文字の画数を出した段階で判断するものです。
複合殺は、五格で判断するものが3種類と、格になる前の各文字の画数で判断するものが3種類あります。複合殺に当てはまると、姓名が「魔法の洋服」としての機能を失うことが出てきます。数の持つ波長が共振現象を起こし、波の振れ幅が大きくなりすぎて不安定になるのです。
最後の章では、ここまでの勉強を実占に活かしていけるように、実際の鑑定ではどのように考えていけば良いのか、性格判断や実占的な見方、相性、社名などについて学んでいきます。
姓名判断と他の占術(タロット)を用いて占った時の簡単な鑑定例も載せてあり、どのようなことを頭に浮かべながら鑑定しているのかということも分かる実践的な内容になっています。